トップ  >  各国地域の米事情  >  2 : 世界の最大の稲作面積を有する国 インド
人口増加と経済成長による食糧問題を抱える国

インドの米生産量は、中国に次いで世界2位である。
 近年、日本にも多用途米として輸入されている。インドは輸出量を増やしていた。
隣国パキスタンのバスマティと同品種であるため高級米市場でシェア争いをしている。


 インドは広大な稲作面積を有しているが、同時に、爆発的に増加している人口問題も抱える国である。
約50年前の独立後は、深刻な食糧問題によって世界最大の穀物輸入国であったものの、食糧自給計画の策定や生産基盤作り(みどりの革命などの農業政策)に天候の追い風もあり、安定した国内生産を行うようになった。
’77年以降は米の輸出国として、’94年には世界第2位の量を流通させていた。ただし、生産量は、頭打ちになり、人口増加による国内需要のため輸出量は減少傾向にある。
 
 インドの主食は、米を主食にしている地域もれば、ナン(小麦)や雑穀を主食にしている地域もある。
栽培している品種は、インディカ種とバスマティーでいずれも長粒種である。
インドの保護国であるブータン王国やネパール、スリランカも米の文化を持っているが耕地の条件がいずれも厳しいことがそれぞれの問題点である。
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