「世界の米サイト」は、HPといえばHTMLで1枚づつページを作っていた1995年ごろに作ったページを少しづつ書き換えてきました。
目まぐるしく変化してく時代にあって、ほとんど更新しない当サイトの内容は時代遅れな内容となっています。
昔は、このような考え方の人もいたくらいにご覧いただければ幸いです。
GATTウルグアイラウンドからWTOドーハラウンドに貿易と関税の話は変化し、政治的に多国間協議では結果がでないという予想が生まれ始めていました。
それでもWTOでの交渉を重視していた日本でしたが、新興国が二国間協議FTAで工業製品輸出を活性化していることや各国間でFTAの交渉がWTOよりも貿易交渉で結果を出していることで日本も交渉の場としてWTOを最重視するとした姿勢を変化させていくことになりました。
2国間協議は、加盟国と非加盟国との貿易差別を生むなどの問題があります。GATTのもともとの始まりがそれらの問題を憂慮しての包括協議だったのですからWTOができたあとでFTAが活性化しているのは皮肉な結果と言えます。
新興国がFTAを進めている一方で、日本はEPAにより物質的な貿易以前の貿易の環境づくりを進める方針をとりました。
直接、生活にかかわることの少ないEPAはあまり話題に上ることはありませんが、インフラ、人材(教育)などの十分な環境が整っていなければ今後の成長市場と見られていても貿易先になり得ないかもしれません。まずは日本の知的財産や権利を守れる整備をし、直接投資、経済協力などで貿易を行い、有益な貿易国、地域にしようとしています。
FTA、EPAが国際貿易の軸になる一方、WTO、OECDは話題にのぼらなくなりました。
FTA交渉が終結することにより、その国と地域の経済的な結びつきは強くなります。それは、国家間のつながりですので、当然、政治的な結びつきと同意義でもあるのです。
2国間に近い国の不利益を少なくする方法として、FTAでも3国間や国対地域などの方法を研究したり交渉したりします。
これらの考え方のひとつとしてTPPという枠組みがあります。
太平洋に面した多国間で経済協定を結ぶと言う話なのですが、元の話は多国間のFTAやEPAであることでTPPに対する各国の考え方は違います。
TPPで相手先を市場としてみる場合でもFTAとEPAでは、似ているようで全く違うものです。
まとまる話なのか、かつてのケアンズグループのようになるのかは分かりませんが、時代によって変わっていく国際貿易の姿は日本の稲作に影響を与えます。
TPP(FTA)の結果は、WTO設立以降あまり行われなかった外圧(ほぼアメリカ)による日本の構造改革を促すことに効果が現れるかもしれません。